こんにちは、イマイです。

寒さが和らいできたと思いきや、今度は花粉が舞い散る季節となってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

私、季節のイベントは逃さないほうなので、春・秋ともにばっちり花粉症完備なのです。いやぁ、これから愉快な季節が始まりますねぇ ( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \

どうせ舞い散るなら、綺麗な花びらか紅葉か、あるいは札束にしてほしいと、毎年毎年心から思っておりますです。はい。

さてまぁ・・・早春の希望より花粉襲来の絶望感に浸りつつあった今日この頃。ちょっと違うことをして気を紛らわそう!と思い立ち、5回に分けた連載を書いてみることにしました。

鑑別無しで何か宝石を買う時に、こんな石の可能性があるよ~・・・つまり、イミテーションとして使われている可能性のある石について、この先、なるべく短期間のうちに書いていきたいと思います。

なお、本当はひとつひとつ語り倒したいところですが、真面目に細かく書くと、数か月に渡る可能性がございますので、比較的さらっと行きたいと思います。

尚、あくまでイマイの独断と偏見によるチョイスです。どこぞのオーソリティーに話を訊いたわけではありません。また、当然個人差があるかと思いますので、あれの方が分かりにくい、これのほうがヤバい、といったご意見も多々あるかと思います・・・が、今回はどうぞ、私の経験とカンに基づく四方山話に耳を傾けていただければと思います!

では、栄えある(とは思えませんが)1つ目は・・・こちら、僕らの宿敵・アパタイトです。

【アパタイト・apatite】
和名:燐灰石
組成: Ca5(PO4)3(F,Cl,OH)1
硬度(モース硬度):5
結晶系:六方晶系
屈折率:1.632 – 1.646
比重:3.1~3.2

今しがた「宿敵」とか言いましたが、別に私、アパタイトが嫌いなわけでもなんでもありません。むしろ実はそのうち書こうと思っている、オススメストーンにも入れようかと思っているくらいなのです。

どういうことかというと、幅広い色合いを持ち、価格も割とお手頃、原石も美しく、数も多い・・・という、それはもうオススメせざるを得ない石なのですが、反面、鑑別がなくなった途端、ひじょーーーーーに厄介な石と化するのですね。下の画像をご覧ください。

宝石界の孔明の罠

宝石界の孔明の罠


左側がアパタイト、右側のリングは、あの宝石界を席巻する超人気者にして稀少石・パライバトルマリンです。

どうでしょう。まさに瓜二つ。ちらっと見ただけだと判別するのは相当困難なレベルです。

このパライバカラー・アパタイトは、特に上質なパライバトルマリンが持つような蛍光性を帯びたブルーの発色はないものの、一般的なランクのパライバトルマリンとの判別はかなり難しいかと思います。

加えて、こちらの画像もご覧ください。

今度はグリーントルマリンと。中央のルースがアパタイトです

今度はグリーントルマリンと。中央のルースがアパタイトです

左側がアパタイト、右側がやや淡色のアウイナイトです。ピンボケについては突っ込まないでください

左側がアパタイト、右側がやや淡色のアウイナイトです。ピンボケについては突っ込まないでください


・・・はい、ともにアパタイトです。グリーンの方はグリーントルマリンに、ブルーの方は、ファセットカットにされていたら、レアストーンのアウイナイトによく似ています。いずれのルースも私の個人所有物ですが、このほかにもレッド、イエロー、オレンジなどの暖色系も存在しておりまして、あらゆる宝石に「化ける」石です。

もっとも、普通に宝石店で売られている場合は、大抵は鑑別書やソーティングメモなどが付属しているかと思うので、そこは問題ないかと思います。(というより、アパタイトのジュエリーはあまり取り扱いがないでしょう)ただ、インターネット上のショップやオークション、フリマなどで無鑑別だったり、出品者の方で保証をしていない場合は、注意したほうが良いかもです。

ちなみに見分け方ですが・・・特にオススメできる方法はありません。見慣れていて、かつルーペや顕微鏡、屈折計などのいくつかの器具があれば、アパタイトと、対象となる鉱物の硬度、屈折率、インクルージョン、若干の色味等の違いから見分けることができるかもしれませんが、初見では非常に難しいかと思います。一番は、やはり鑑別機関にもっていくことかと思いますね。

実は、アパタイトという名前は、元々が「apate」という、騙す・罠にはめる・・・的な意味のギリシア語から発生したものです。古来より宝石商たちは、このカメレオンのような石に悩まされてきたということですねぇ。

特に、カラーバリエーションの豊富な「トルマリン」と間違えることが多いかと思いますので、どうぞご注意くださいませ。

いにしえのトラップマスター・アパタイト。知らないうちに、あなたのジュエリーボックスに紛れ込んでいるかもしれません・・・笑 特に高価になりやすい、パライバトルマリン(と思われる石)や、アウイナイト(と思われる石)などなどをお買いになる際は、くれぐれもご注意くださいませ。

さて、今回はこの辺で。次回はまだ決めていませんが、より身近な石に焦点を当てようかと思っています。

どうぞ、お楽しみに~(^^)/~~~